もう一度君に告白を。
(りく)目線

-AM8:43-
ジリリリ!!!

自分の目に強い光を感じる。嫌な予感がする。
寝坊出来ないと思って朝6時にセットした割にこの眩しい程の太陽光はありえない。やっっっっば。

今日という今日は、絶対遅刻出来ない!

昨日あんなに朝日(あさひ)に余裕こいて30分前に着くわ!なんて大口叩いたのにもう集合15分前です!自分から誘ったデートに遅れるのはマズイだろ。朝日と俺はいわゆるそういう関係だ。手を繋いだり、き、キスをする恋人ってやつだ。もうかれこれ今月で1年になる。

「淕ー!!デートじゃなかったっけ!?可愛い可愛い朝日ちゃん待たせちゃうわよー」

これだよ笑
自分の彼女と親が仲良くなるとありがちな事。
いつもデート行くたびにからかわれるんだから。

「母さんごめん!朝ごはん食う時間ないわ!」

そんなの分かってたと言わんばかりにソファーに腰掛けコーヒーを飲んで微笑んでいる母。

「もうからかうのはやめろよ笑 ガキじゃないんだから」

「はいはい笑 私にとってはまだまだ可愛い子です。気をつけるのよー朝日ちゃんによろしく言っておいて!」


見送る母をよそに走り出す。間に合わないかもやばい。

-AM8:52-
やっと十字路まで着いた。ここまで走るだけで息切れてきたなーもっと走り込まないとだな。てか集合時間まであと8分もあるじゃん。

そういやここの信号変わるまで長いんだよな。
でも見渡してみるとこの時間色んな人いるもんだな。前にはペアルックしてるカップル。後ろには家族連れだ。ふと横を見ると小さな帽子とリュックを背負った小学生がいた。小さい子は可愛いな。

おっ、やっと青に変わったか。


-AM8:55-

「救急車をお願いします!はい、高校生ぐらいの男の子と幼い男の子が倒れていて」
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