クールな美形王子の誘惑
彼の弱いところ
おわっっ!!
私…っ
私からキ、キキ、キスをしてしまった…!!
思わず飛び退いたら、ゴン!と壁に頭をぶつけてしまった。
「いたぁ!!」
後頭部を押さえて、痛みがなくなるようにさすった。
う、うぅ…。
梓くんにキスされて気まずいと思ってたら、まさか私からもキスしてしまうなんて…。(ほっぺだし事故だけど)
どんな顔、すれば…
絶対真っ赤になっているであろう顔を両手でパチンと叩いたら、
突然梓くんがムクリと起き上がった。
「え、あ、梓くん…!」
な、
なんでこんなタイミングで起きるの!?