クールな美形王子の誘惑
あ、でも起きてくれたのならとりあえずベッドに行ってもらおう。
「梓くん、ベッド行こう?」
「……ベッド?」
目を擦りながらも、起きて自分で動いてくれるかと思ったら
ぎゅっと私を抱きしめて。
「うわ!…え!?」
足が床から離れ、体が浮く。
なぜか私が梓くんに抱えられ…寝室に連れていかれてる。
え、いや、なぜ私が連れて行かれてるの!?
ていうか、酔ってるのに力つっよ!!
えぇ?とわけがわからないまま
寝室に運ばれ、ベッドにおろされた。
「…梓くん、私をベッドにおろしたら自分が入れないじゃん」
「……くっつけば入れる」