クールな美形王子の誘惑
じっと梓くんの顔を見てて、気付いた。
梓くん…寝顔かわいい。
いつもより子どもっぽく見えて、
肌とか白くてスベスベ。火照った顔が余計に赤く見えて、
呼吸が荒いと、色気がでてこっちまでドキドキしちゃう。
最近、こんなに私の心臓をドキドキさせる原因は梓くんばっかりだよ…。
「おじゃましまーす」
「!?」
すやすや眠る梓くんを見ていたら、玄関の方から女の人の声がした。
あの声は…マネージャーさん?
「あれ?
梓ー、八雲ー、どこ?」
「あっ…、し、寝室です!」
隠れてるわけじゃないし、梓くんも眠ってるから私が返事をした。
「……あら。
梓どうしたの?
あずさちゃん放って寝てるなんて」
「あ…お酒飲んじゃったみたいで、
酔って寝てしまって…」