クールな美形王子の誘惑



あっ、スマホの翻訳アプリいれればなんとか…「す、すみまセン!」



心の中であたふたしてた私に、


可愛らしい声が飛んできた。




「あの、道を、き、聞きたいのデスが…」



「……」




私の方へ駆け寄ってきた金髪の女の子は、ちょっとカタコトだけど、日本語を話してる。



日本語がわかるのなら、なんとか話せそう。




「〇〇町4丁目って、ここであってますカ?」



「はい、合ってますよ」



「よかタ!
このアパートって、どこかわかりますカ?」




女の子が持っていた小さなメモに、


さっきまでいた、梓くんが住んでるアパートの名前が書いてあった。




「それ隣です、ここ」




すぐ隣を指さしたら、



wow(ワオ)!』とびっくりしたような声が出てきた。




< 116 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop