クールな美形王子の誘惑
「こんな近くだったんですネ…!」
「ここ、アパートの名前が書いてあるところがちょうど木に隠れててわかりにくいですよね」
そう言ったら、女の子は『ありがとうございマス!』とお辞儀をしてアパートの方へ走っていった。
……よかった、日本語わかって。
困ってたみたいだったから、助けられてよかった。
なんかいいことをしたな!と思って、
自分へのご褒美に、コンビニでケーキを買ってお兄ちゃんの迎えを待った。