クールな美形王子の誘惑
「……あ、あずは?
どこで八雲クンと会ったの…?」
「……駅のケーキ屋さん」
「えっ…!!」
「……で、ケーキを買ったから一緒に食べないかって。
駅を歩いてる時にたまたま会ったの」
「あ……そう、なんだ」
駅のケーキ屋さんって言った時、明らかに焦った顔をしてた。
やっぱり、本命がいるってこと隠したいんだ?
私が梓くんに本気になるとこ見て、笑うつもりなんだ。
『遊びなのに本気になって、チョロい女』って。
「……」
「……あの……、あず」
「…うん?」
「その……
この間、キス……勝手にしてごめん」