クールな美形王子の誘惑
はじめての気持ち*梓side
『ヒソヒソ噂話とか、悪口言われるのなんて、嫌に決まってる…!』
そう言い捨てて、何も言い返せなかった俺を置いて、あずは走っていってしまった。
「………なんでだよ…」
俺、そんなにあずを傷つけてた?
なんでも許してくれるからって、あずのこと本当の意味で見てなかったのかな…。
……失敗した。
『だから女ってめんどくさくて嫌い』
その考えを変えてくれたのは、あずなのに…。
あずにそんなことを言ってしまうなんて…最低だ。