クールな美形王子の誘惑



「うん。でもへーき。
今日は社長もいて、社長が面倒見てくれたから」



「しゃ、社長…!!?」




社長が直々に面倒見るって…



顔出してなくても王子のこと売りたいとか?




「ウチって小さな会社なの。
ウチで有名になったら、もっと大手の事務所に行っちゃう子が多いのよ。
だから社長が直々に面倒見れるくらいには、今は人がいないの」



「あっ、そうなんですね…」




マネージャーさんが丁寧に教えてくれて、


そんな話をしながら車を走らせた。




「まぁ俺はこのアットホーム感ある方がいいですけどね。
大手の事務所に行くつもりないですし」



「って言うのよね〜梓は。
ウチにいてくれるのは嬉しいけど、本当に欲がないのね」



「その方がいいくせに。
希子(きこ)さんツンデレ?」




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