クールな美形王子の誘惑
「梓くんのことが好きだから…
絶対に、最後に会いたかったの…っ」
「……え…?」
「…遊ばれてたのはわかってる。
でも、ちゃんと言っておきたくて…。
……バカな女って、思ってるかもしれないけど、
結婚しても、忘れないでね…。
“バカな女”のままでもいいから」
梓くんから少し離れて、
最後は笑おうと口角を上げて笑ったら。
「……え、いや、
遊ばれてたってどういうこと?
は?え?結婚って、誰が?
え……あず結婚すんの?」
わけがわからない、と言いたそうに、額を押さえてる梓くん。
「ちょっと、一回整理させて。
ごめん、あずが俺に抱いてる疑問全部教えてくれるか?」
不思議そうな顔をする梓くんがそう言うから、
まだ本人の口から聞いてなかったことを色々聞いてみた。