クールな美形王子の誘惑



少し冷たい言い方だったけど、王子はフッとおかしそうに笑った。




「……梓、
あなた今日熱でもあるの?」



「は?ないですけど。
あぁ、スタジオは暑かったですけど」



「そうじゃなくて…」




マネージャーさんがバックミラーをチラリと見る。


ミラー越しに私と目があって、「あ〜」と納得したように呟いた。




「機嫌良いんだ?あずさちゃんと一緒だから」



「エッ」




マネージャーさんの言葉にびっくりする私とは裏腹に。




「そーだよ。
希子さんわかってるじゃん」




びっくりすることもなく、私の方を見て目を細めて笑ってる王子。



うっ…だからその、笑顔が眩しすぎます…!!




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