クールな美形王子の誘惑




「で、雑誌の顔出しは、
まぁその…夏休みの間仕事出来ないから、
希子さんに、メイクとスプレーでバレないようにするからって言われて、まぁ、穴あけちゃうわけだし、申し訳ないから仕方なく…。
でも、学校の奴にはほとんどバレたし、受けるんじゃなかった」



「じゃあ、
日本からいなくなっちゃうから…
顔バレることないから受けたというわけでは…」



「だったら普通に金髪ナチュラルメイクで受けるわ!」




それも私の勘違いだった。




「で、一緒にケーキ屋行ってたのは、いとこのリリー。
前から連絡とかたまにしてたけど、
俺がその…『好きな人できた』って教えたら、突然日本に来たから面倒見てやってただけ。
アイツの行動力異常なんだよ…」



「結婚は…?」



「いや、それほんと何?
俺がリリーと結婚って予想になってんの?」



「……て、八雲さんがリリーさんから聞いたって…」



「はぁ?
リリー何言ったんだよ…」



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