クールな美形王子の誘惑
「…あの、梓くん。
リリーさんのこと、ちゃんと教えてくれてありがとう」
『誤解されたくないから』
「うん、もう疑ってないから大丈夫。
それと、梓くん。
来月に夏祭りがあってね。
いつ頃帰ってくるの?
もしよかったら、一緒に行けないかなーって思ってるんだけど…」
『あー……夏休み終わるまでこっちいることになるかも…』
「あー……そっか。
じゃあ、彩奈ちゃんたちと行くことにするよ」
『ごめんな。
ていうか、そろそろ篠森さんたちも寂しがるだろ?
また明日にしようか』
「うん、また明日」
梓くんとリリーさんに手を振って、電話を切った。
……そっかぁ。梓くんお祭り一緒に行けないか。