クールな美形王子の誘惑



何も疑わず、まんまとひっかかってしまったよ。




「けど焦った。
八雲クンからはお面の屋台まで連れてくからそこで合流してって聞いてたのに、
いきなりあずとはぐれたって連絡来るんだもん。
見つけられなかったらどうしようかと思った」




心配させないでよ、と私の頭を撫でる梓くん。



…だって、そんなの聞いてないから


さくらちゃんたちの邪魔しないようにって気を遣ったんだもん。



この感じだと、さくらちゃんたちは最初から、梓くんと合流したら別行動する予定だったんだろう。


私が気を回すようなことでもなかったみたい。




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