クールな美形王子の誘惑
「……あ!
今のハートだった!」
「……えっ!あ、」
唇が離れた瞬間、花火に視線を戻す梓くん。
……今、キス…したんだよね?
いきなりすぎて、びっくりした。
でも……前にされた時よりもハッキリと、
『嬉しい』って思った。
「……キス、
肉巻きおにぎり味だった」
「俺も思ったけど!
言うなよ〜。雰囲気ぶち壊し!」
「肉巻きおにぎり味のキスなら、
何回もしたくなりそう」
お腹空いた時なんか最高…!
「……あずって時々すんげぇこと言うね」
「え?」
「同じくらい雰囲気も壊すけど」