クールな美形王子の誘惑
でも今はちゃんと
対等になれてる気がして、嬉しいの。
「梓くん。
ここにいるのも退屈だし、
一緒に屋台まわろう?」
「そうだな。
はぐれないように…って、もう手繋いでたな」
私が握ってた手は
離れないように指を絡めて、恋人繋ぎに変わる。
「……よし!
あずの行きたいとこ行こ」
「ヨーヨー釣り一緒にやろー!」
「じゃあ行くかぁ!」
繋いだ手と同じように
離したくないって思ってもらえるくらい、“いい彼女”になれるように頑張るからね。
「……ねぇ。
お祭り終わったら、梓くんの家行ってもいい?」
「……えっ!!?」
「たこ焼き買って、一緒に食べよ?
家帰ってからの方が落ち着いて食べれるし!」
「あ…うん。
(思考が食欲より性欲に走ってゴメンナサイ…)」
「?」
*おわり*