クールな美形王子の誘惑
「いえ…お仕事の邪魔にもなってしまいましたよね。
明日からは、迷惑はかけませんので!
今日はすみません。わざわざありがとうございました」
車をおりて、送ってくれたマネージャーさんに声をかける。
王子にもペコリと頭を下げたら
王子は手を振って、そのままゆっくり車が走り出した。
「あ、ちょ、希子さ」
走り去る直前、なにか怒ってるような声が聞こえたけど…もしかしてまだなにか話があった?
もしなにか用があるなら連絡してくるだろう。
車があっという間に見えなくなったので、私も家の中へ入った。
*
「希子さん、いきなり車走らせないでよ」
「梓がなんか面白かったから。
それで、どう?あずさちゃんは」
「うーん…そうだな。
焦らずゆっくりオトしていくことにするよ」
*