クールな美形王子の誘惑



じゃなきゃあんな美少年が、こんなごく普通の一般人好きになるわけないし。




「だとしても、
なんか、あずだけは特別そう」



「えっ?」



「プリンスになにかしたの?」



「なにかしたかと言われましても…」




入学式の日は、あっちから話しかけてきたし


その前に会っていたといえば、あの受験の、私が一目惚れしたときくらいで…。



特別扱いされる覚えは、全くないのだけど…。




「全く心当たりがない…」



「プリンスの趣味の問題じゃない?」



「まぁそうか。
あずは人畜無害そうな顔してるし、そういうのが好きなのかも?」




『人畜無害そうな顔』って、褒めてる?




< 36 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop