クールな美形王子の誘惑
「……独占欲つよつよプリンスだったか」
「なにか?」
「いいえ、なんでも」
ニコッと笑顔を浮かべたさくらちゃんに、
王子もニコッと笑った。
「そうだ、あず。
今日一緒に帰らない?」
「え…」
「仕事ない日は俺も電車だから」
ね?と首を傾げる王子。
そのあざとさに、うぐ…と目を瞑った。
か、
かわいすぎる…!!
ただでさえ顔面キラキラボーイなのに。あざとさまでやってくるなんて眩しすぎてもう目が開けない!
「い、いいですよ」
「やった!」
あぁ…神様。
いいんでしょうか、こんな素敵な笑顔を向けられて…
いつかバチが当たりそうだ。