クールな美形王子の誘惑
自分の頭の上に手を置いて、俺の頭のてっぺんを見ながら「7センチくらい?」とか呟いてた。
俺が八雲クンより7センチくらい高いって意味だろうか?
見ただけで何センチとか俺はわかんないや。
「じゃ、自己紹介も済んだし、
とりあえずスタジオに行きますか」
「「よろしくお願いします」」
希子さんに連れられ、いつも通りに車の後部座席に座る。
隣には八雲クン。この間は隣にあずが座ってたのに、野郎だとテンションあがらない。
はぁ〜と心の中でため息を吐いていると、ピロン♪とスマホがメッセージを受信した音が。
……あずだ!!
「彼女っすか?」
「や、友達」
彼女って言いたいけど、あずにバレたら勝手なこと言うなって嫌われるかもしれないし。嘘はつかない。