クールな美形王子の誘惑
作ってくれるって言うんだから、断ったら後輩の方に失礼かもしれないし。
「私は行こうかな」
「……あずが行くなら、
わたしも行く」
しぶしぶ、といった様子で言うさくらちゃん。
なんだかんだ、私がお願いしたら聞いてくれる。
自惚れかもしれないけど、さくらちゃんって私のこと好きなんだなぁって思う。
「ていうか、あず一人で行かせたら、
プリンスが変なことしないか心配」
「変なこと?」
「家に呼ぶんだよ?
エッチなことされたらどうするの?」
エッチなこと??
「梓くんそういうの興味なさそう」
あはは、と笑ったら
さくらちゃんに『警戒心薄すぎ』って頭を小突かれた。