クールな美形王子の誘惑
キスしてしまいました
え…今…
私、梓くんと、キス……したの?
「梓さーん!
まな板どこー?」
「あー…今行くー」
まだ何が起こったのかわからず呆然とする私を置いて、梓くんはキッチンの方へ歩いていった。
私もいつまでも廊下にいちゃいけないなって、梓くんを追いかけようとしたんだけど…
へにゃ、と腰が抜けてその場に崩れ落ちた。
「あず、早く部屋に入りな…って、どうしたのそんなとこに座り込んで」
「さくらちゃん…」
ちっとも部屋に行かない私を不思議に思ったのか、さくらちゃんが廊下に出てきた。
「てか顔あっか。
プリンスになんかされた?」
「えっ!!!!」
バレバレ…!?