魔法の使い方2 恋のライバル、現る!?
上官室の調度品は立派なものばかり。重厚な木製の机、背もたれの高い肘かけ椅子。装飾が美しいガラス製のランプに高級万年筆。しかしそこは仕事部屋。壁には王都エルテブールの地図が貼ってあり、机の上に山積みの書類が置かれていた。高級な家具はどうでも良いかのように、書類やファイルが無造作に広げられている。
「いないじゃない」
期待外れの声音でミーナが言う。彼女の言葉でほっとしたドルークだが、ヴィオルドを探す手間が増えてしまった。二人で手分けして彼を探すことになった。
「じゃあ私は外を探してくるね」
「お願いします」
ドレスのスカートを翻して上官室に背を向けるミーナ。シンプルなスカートの裾から繊細なレースのペチコートが踊った。
ソルバ商会の一件やその後の彼女の出入りで、ミーナのことを知っている警備隊も何人かいる。そんな人達に挨拶をしながらヴィオルドの居場所を尋ねるが、なかなか見つからない。
「いないじゃない」
期待外れの声音でミーナが言う。彼女の言葉でほっとしたドルークだが、ヴィオルドを探す手間が増えてしまった。二人で手分けして彼を探すことになった。
「じゃあ私は外を探してくるね」
「お願いします」
ドレスのスカートを翻して上官室に背を向けるミーナ。シンプルなスカートの裾から繊細なレースのペチコートが踊った。
ソルバ商会の一件やその後の彼女の出入りで、ミーナのことを知っている警備隊も何人かいる。そんな人達に挨拶をしながらヴィオルドの居場所を尋ねるが、なかなか見つからない。