告白バレンタイン
「あのさ、1つ聞きたいんだけど、この手紙に書いてあるのって本当のこと?」
と言って彼は便箋を広げて私に見せた。
そこに書かれてあった言葉を見て私は驚愕した。
【好きです】
まさに、昨日、私が書いた文字だったのだ!
私の中で全てが終わった。
こんなの彼に見られるなんて恥ずかしい。
目を合わせられない。
こんな恥ずかしいこと書かなきゃ良かった。
もう、私のバカ!
「その様子から本当ってことだな」
なにやってるの、私‥‥‥。
穴があったら今すぐにでも入りたい。
愕然としていると続けて彼はこう言った。
「じゃあさ、これだけは先に言わせて」
その先の言葉が気になって彼を見上げると、真剣な眼差しで私を見つめる彼と目が合う。
次の瞬間、優しい風が吹いた。
「俺の彼女になって」
ーENDー