告白バレンタイン
今年は勇気を振り絞って彼に告白しようと決めたのに、周りの女子たちに圧倒され自信を無くしてしまった。
もう、こうなったら告白は諦めて彼の靴箱にこっそり入れるしかない。
そう思い立ったら即行動!
昇降口に行って、彼の靴箱を探す。
すると、すぐに見つけることができた。
そこには、溢れんばかりのラッピングされた箱がたくさん入っていたのだ。
もう入れるスペースさえない。
「はぁ‥‥‥どうしよう」
これじゃあ、彗くんにチョコを渡せない。
想いを込めて作ったのに。
思わずため息の声が漏れた。