告白バレンタイン


今年は勇気を振り絞って彼に告白しようと決めたのに、周りの女子たちに圧倒され自信を無くしてしまった。


もう、こうなったら告白は諦めて彼の靴箱にこっそり入れるしかない。


そう思い立ったら即行動!


昇降口に行って、彼の靴箱を探す。


すると、すぐに見つけることができた。


そこには、溢れんばかりのラッピングされた箱がたくさん入っていたのだ。


もう入れるスペースさえない。


「はぁ‥‥‥どうしよう」


これじゃあ、彗くんにチョコを渡せない。


想いを込めて作ったのに。


思わずため息の声が漏れた。

< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop