告白バレンタイン
辺りに誰もいないことを確認してあるところに入れると、猛ダッシュで自分の家へと駆け込んだ。
「‥‥‥はぁ」
部屋に入ると、ベッドにダイブした。
長年、彗くんには手作りのチョコを渡していた。
けれど、彼に手渡しできなかったのは、今年が初めて。
それに、告白しようと決めていたのにそれもできなかった。
‥‥‥あっ!
そこで、重大なミスを犯していることに今気付いた。
彼への想いを伝えたいあまり、手紙に自分の名前書くのを忘れてた!
これじゃあ、誰のチョコかも分かんないじゃん!
間抜けな自分に、絶望していると‥‥‥