告白バレンタイン
「なんでポストに入れたんだよ?」
その問いに、恥ずかしくなって手をモジモジさせてしまう。
「だ、だって、学校で渡すタイミングが掴めなくて‥‥‥」
「それで、ポストに入れたわけか」
「う、うん」
「ほんと、焦ったじゃねーか」
「えっ?」
「お前のチョコを1番楽しみにしてたんだよ。なのに、全然貰えなくて今年はもう貰えないのかって諦めかけてたんだよ」
「そ、そんなことない! 毎年、彗くんにあげるって決めてるから」
「それなら嬉しい」
と彼は少し口角を上げた。
その様子から、本当に私のチョコを1番楽しみにしてくれていたんだ。
なんだか嬉しくて胸が熱くなる。