【続】狂暴な彼氏、家では甘えん坊。
確か名前は日野 響(ヒノ ヒビキ)だったと思う。

チラッと楓くんのほうを見ると何か言いたげな様子。


だけど、そのサイドには何人もの女子。

ふんっ、楓くんだって女の子に囲まれてるのに抜け出さないとか私がなんだか可哀想じゃんか!

もういいもんっ!

「それじゃあ二人で行ってきます!」

ちょっと強くそう言うと私の横に響くんが来た。

「ごめんね、きっと楓が良かったっしょ?」

響くんは楓くんともよく話すらしい。

だからか顔だけなら覚えていた。

「いや、楓くんはたくさんの女の子に囲まれてたんで大丈夫です。」

そう冷たく言い張る私。

「そっか……このままいけば俺にもチャンスが………」

「……え?」

よく聞こえなかったためそう聞き返した。

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