【続】狂暴な彼氏、家では甘えん坊。
「ふふっ……。楓くんでもヤキモチ妬くんだ……。」


何よりそれが一番嬉しかった。


いつも余裕な楓くんをドキドキさせるのは結構難しいと思ってたから。


「妬いちゃうよ………はぁ、美雨が俺だけのものになればいいのに。」


「とっくに楓くんだけのものだよ?」


「……っ!そーいう顔、絶対他の男に見せちゃだめだからね………?」


「はいはい。この先も楓くんでいっぱいですよ~!」


特に深い意味はなく、ただただ純粋な気持ちで言ったつもりが………



「じゃあその唇の予約を、今とってもいい?」


サラッと凄いことを言った楓くんはそのまま私に甘い口づけをした。


「ん……っ」


私の体に熱が帯びていくのを感じる。

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