⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中
小暮さんの顔は下を向いてるからハッキリとはわからないけど…声が霞んでいるからなんとなく分かる。


「でも分かってたよ。2人の間には入れないってこと。……私の方こそ付き纏ってごめんね!」


涙でぐちゃぐちゃな顔だけど、どこかスッキリしたような雰囲気。


そのまま荷物を手に持って、颯爽と走り去っていく。



「小暮さ_」


バタンッ

勢いよく閉まった扉。



…っあ、どうしよう。

晴翔になんて言おう……。



「私の気を引かせるため」って言ってたけど、本当に?なんでそんなことしたの?


聞きたいのに、喉に何かが詰まっているような感じでなかなか口から言葉が出ない。



シーンとしているなか先に口を開いたのは晴翔の方。



「ごめん。桃がやきもち焼いてんの可愛くてやりすぎた」



そういう晴翔の頬はほんのり赤い。


「…俺のこと嫌いになった?」
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