⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中
グイっと愛莉ちゃんに背中を押されて、否応なく晴翔の前に飛び出す。



バランスを崩した私を受け止めてくれた。

脚を怪我していることに配慮してか、お姫様抱っこで走る。


〜っ恥ずかしい、けど嬉しい!



「なんて書いてあったの…!?」


「なんだと思う?」


「!えっと…」


な、なに!?

一体なんて書いてあったの?



「ざーんねん時間切れ。正解は_好きなもの、だよ」


「ー…っ!」


「俺の好きなもんは桃だから」

ニンマリ。幼いころのように笑った。


「わ、私は物じゃないよ!」


「知ってる。でも桃以外思いつかなくて」



なにそれ…っ嬉しすぎるよ。


「ヒューヒュー!」と歓声があがるなか、手を繋いで1位でゴール。



「はぁっ…疲れた」


いまだにドキドキしてる心臓。

まさかお題が〝好きなもの〟で私を真っ先に選んでくれたなんて。
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