⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中
あ、ほんとだ!よかったよかった。


てっきりもう買い替えないとダメかと思ったぁ…。



「どこにあったの?」


「えーと、…ここに入ってた」



拓哉くんが指さした場所はゴミ箱。

燃えるゴミの中にあったという。


言われてみればローファーは所々に汚れがついていて、いかにも捨てられた感が強い。


……まだ綺麗だったのに汚れちゃったな。



視界がぼやけて、涙がじんわりと溢れてくる。

それを見えないように下を向いて歯を食いしばったけど_



「無理しないでいいよ」


「拓哉く__」



晴翔とは違う、シトラス系の匂いがわたしを包む。


わ、わたし今…抱きしめられてる?


実感するまでそう長くはなかった。
< 285 / 358 >

この作品をシェア

pagetop