⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中
「俺、今なら女のお前でも容赦なく殴れるけど?」


「っきゃ!」



なんとか怒りを制御しながら拳を小暮の顔寸前で止める。
 

空気が掠った。



「…こーゆーこと。分かったらもう二度と俺の前には現れるな。いいな?」


「っ…ふぅ…ごめん、なさい」


恐怖からなのか、涙でぐちゃぐちゃだったけど慰めるとかしてやんない。



桃を傷つけたんだから当然のこと。

一生罪悪感で埋もれれば良い。


「許して」って懇願されたって許すとかあり得ないから。



泣き喚いている小暮に一瞥することなく、勢いよく教室から飛び出した。




はぁっはぁ…クソ!どこにいんだよ。

あちこちの教室を回ってみたけど人の気配はない。
< 317 / 358 >

この作品をシェア

pagetop