⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中
「来るの遅くなってごめん」


乱れた呼吸と共に心臓の音が速くて、走ってきてくれたんだと気づく。


「怖かったぁ…っ」



ギュっと晴翔の背中に腕をまわす。

怖くて怖くて仕方がなかった。


もしかしたらこのまま……なんてことも考えるほど崖っぷちにいて、誰も助けに来てくれないかと思った。



「もう大丈夫。俺がいるから」


わんわん喚くわたしに、ポンポンっと背中をさすって安心させてくれる。



うぅー……

今更ながら涙が止まらなくて、晴翔がすくうけどその度に涙が溢れる。



「…はやく泣き止みなよ」


そ、そんなこと言ったって止まらないんだもんっ。



しばらく抱き合った状態でいると_


「ねぇ、俺の存在忘れてない?」
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