花と誠の想い
『いっ…』



「お姉ちゃん、大丈夫?
血が沢山でてきたよ!どうして急に!」


『私は平気だよ!君はケガは治った?』


「うん…。でも、お姉ちゃんが……!」



そう、女の子は怪我や病気を治していたのではありませんでした。

貰っていたのです。


『私はすぐ治るから、
君はおうちに帰れそうかな?』


「でも、でも、お姉ちゃんが!!」


空が赤く染まりはじめ、
風は冷たくなってぎした。


女の子は軋む体を無理やり起こし、
男の子に笑いかけました


『平気でしょ?一緒におうちまでかえろう』


男の子は安心した顔をしてコクリと頷きました。



男の子の家は山をおりてすぐのようで、
そこまで一緒に帰ってあげることにしました


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