花と誠の想い
「お母さんだ!!!」


あかりが見え始めてからすぐに
男の子のお家のある村までつきました。

そしてお母さんの元へ走っていく男の子を
見て女の子は森の中へ帰っていきました。



「あんた!今まで何してたの!」


母親の声は村中に響き
村人たちも安心して親子の周りに集まりました。


『お姉ちゃんが助けてくれたの!
可愛くて小さいお姉ちゃんが
痛いの治しくれたの!ほらあそこ!』


少年が指さす先には誰もおらず、
ただ白い雪に血が垂れたあとだけが残っていました。


『あれ?さっきまで僕と一緒に来てたのに』


傷を治してくれるお姉ちゃん。
村人全員の頭にお花さまが浮かびました。


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