花と誠の想い
雪の降る山道、裸足でお社に戻る女の子
とても寒い中、心はポカポカしていました。



男の子とお話した少しの時間は
女の子にはとても長く感じられ、
忘れていた人の素敵な部分を見つけて
とてもよい気持ちでした。



お社に着くと、濡れた服を着替えます
そして身体中の傷を見て、痛みがよみがえって来るのです。

男の子を助けるために必死だった時と違い、
女の子の体は血が沢山でて、腕の骨は折れ、
身体中が霜焼けしていました。


女の子は傷を治す力でなく、傷を貰う力を
持っていて、元々の治癒能力が高いので、
その力で村人たちを救っていたのでした。


高い治癒能力の副反応は、痛みが10倍以上
に感じてしまうのです。


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