花と誠の想い

ダッダッダッ


お社の中に男の人が数人入ってきました。
そして女の子を担いで河原まで走ります。


河原に着くと、女の子の手足に縄を巻き
そのまま川に投げ込みました。



女の子は、騙されたのです。
お鍋の中には眠くなる薬がいれられ、
眠った頃を見計らって連れていかれてるのです。



女の子は息ができない苦しさで目を覚ましました。自分が川の中で流されていることに気づいた時にはもう、村人と男の子のお母さんは遠くに小さく見えるほどでした。



そして女の子は泣きました。
初めての涙が止まりませんでした。


意識が遠くなる中で、騙されたことに気づきました。お母さんの優しさも全てが嘘だと気づきました。



女の子はわからなくなりました。

あんなに好きだった人々のことを
まだ私は好きでいられているのだろうか。