花と誠の想い
目が覚めると小さなお社にいました。


初めに人間の世界に降りた時のように、
遠くで子供たちの遊ぶ声が聞こえます。


また来てしまったと悲しみ
誰にも会いたくないと怯えていました。


お日様を眺めながらぼーっとしていると
夜になり、そんな日を何日かすごしていたある日のことです。


「お姉ちゃん!なにしてるの?」

小さな男の子が声をかけてきました
真っ直ぐでキラキラした目に驚きました。


『何もしてないよ。ここにいるだけ』


夏の暑い日楽しそうに走ってきた男の子
女の子のすぐ側に行き


「一緒に遊ぼ!みんなと鬼ごっこしてるの」


『ごめんね、私はいいや』


寂しそうな顔をして、
そっかー。と男の子は言いました。



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