花と誠の想い
雪が降りそうなほど寒い日


いつもと同じように2人はやってきました。


「ひまわりー!」


泥だらけの袴姿でいつも汗をかきながら
修行をしているそうです。

道場のお話はよく聞かせてくれます。

私も少しだけそんなふたりに憧れています。


『私も、2人と一緒に修行したい』


初めてのわがままを言いました。
2人とも少し困った顔をしています。


「あそこは男ばっかだからおめぇはダメだ」


トシくんが意地悪をいってきます。


ムスッとした顔で見つめると

なんだよ…とすぐどもります。


「怪我も多いし、ひまちゃんみたいな
女の子にはたしかに危ない場所だよ」


勇くんまでダメだと言うのです。
これは困りました。


「俺が教えてやるよ!
おめぇは嘘見てぇに可愛すぎるから…。」

恥ずかしがりながらトシくんは言いました。


「こりゃあ珍しいな!トシがヤキモチとは」

うっせぇ!と勇くんに言うと
大きな口を開けて勇くんは笑います。


楽しい毎日が続き、修行もしてもらいながら
お話も沢山して、とても幸せな日が続いていました。
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