花と誠の想い
何年経ったのだろう。
何十年経ったのかもしれない。

この世界では何も分からない。
浮世のことは何も分からない暗闇なのだから


ここは浮世と常世の間の世界。


夢か現実かも分からない世界。


ひとりぼっちな世界。


誰も話しかけてはくれないし。



なぜだか空いている心の穴も
埋めてはくれない。

いつからか理由も分からなくなりぽっかりと穴が空いてしまっている私の胸は、
何を埋め込めば綺麗にハマってくれるのだろうか?


そんな中で私は生きている。


死ぬことの出来ない私は生きている。



ゆっくり目を閉じればまたたくさんの時間が過ぎるのだろう…。


早く眠りにつこう。



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