花と誠の想い
誰かに呼ばれて目が覚めた


夢の男の人に声がとっても似ていて…
優しくて落ち着く声

でも、やっぱり思い出せなくて

忘れちゃいけないことを忘れているような気がして…。


目の前で肩を掴んでいるこの人は
男の人なのにとても綺麗な顔で、
真っ直ぐ私を見つめている。


そんな時その人より若そうな男の人に
名前を聞かれた。


きっと、彼が呼んでいたのが私の名前。


でもやっぱりおもいだせない。


『名前はないよ。』



そう答えると、目の前の男の人は
寂しい顔をした。



住むところはないと答えて、


寂しそうな彼に声をかけた。



『お兄さん…私と会ったことある…?』



お兄さんは目を見開き、
安心した表情になった。


やっぱりこの人は私を知っているんだ。


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