花と誠の想い
お茶を持って2人の元へ行くと
勇さんは良くできたなぁと褒めてくれた


総司さんが席を外すと


「お前の治す力は
 俺の許可なく使っちゃならねぇ。
 わかったな?」


歳三さんがそう言って私を見つめてくる

その目はどこか悲しそうで、辛そうだった。


コクコクと頷くと、よしっと言って
わしゃわしゃと頭を撫でてくれた。


「夕餉の時に、ひまちゃんを紹介しよう」


勇さんは私のことをひまちゃんと呼んでくれているけど、男の子にちゃん付けはおかしい気もするなぁと考えていると


「コイツは男になるんだ。
 ひまちゃんはやめてやれ」


歳三さんがそういうと、
あぁ、そうだったなと勇さん

忘れてた忘れてたと笑っていた


< 77 / 80 >

この作品をシェア

pagetop