花と誠の想い
静かに食事をしていると


「俺は藤堂平助!
 多分年頃はお前とおんなじくらい!…
 だと思う!よろしくな」


満面の笑みでの自己紹介に驚きながら



「よろしくお願いします」


一言だけ返せた



「お前顔立ち綺麗だよな、マジで女みてぇ
 体も細ぇし、ちゃんと食ってんのか?
 いつ土方さんたちに拾われたんだ!?」


畳み掛けてくる…
続け様に話しかけられて戸惑っていると



「やめろよ平助、困ってんだろ」


背の高い優しそうなお兄さん

ほんとに止めてくれてよかった…



「あ…ありがとうございます」



小さな声で伝えると



「気にすんな、俺は原田左之助
 よろしくな」



明るい声でにかっと笑ってくれた



「ふたりばっかりずりぃぞ!俺は永倉新八!
 土方さんの小姓なんて、大変な仕事だろ
 わからないことがあればお兄さんになんでも
 聞いてくれ」


と胸を張ってるいかつめなおにいさん



きょとんと眺めていると



「新八さーん、ひいちゃってますよー
 子供は優しくしてあげないと
 怖がっちゃいますよ」


総司さんが助け舟を出してくれた



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