花と誠の想い
ひとりぼっちを嘆く方法もなく、
自分の中の感情が何かもわからず、
ただ時が過ぎていくだけの毎日。



時間が経つのも遅く、
お社を出て森の中を歩いていた時
小さな子供の泣き声がしました。


「痛いよぉ、うぅ、助けて」


女の子は急いで声の方へ向かいました。

けわしい山道を走りぬき、
たどり着いたのは小さな崖の下
男の子が、下で倒れて泣いていたのです。

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