私を救ってくれたイケメン俳優の溺愛。

自殺未遂

 私は、この時、既に感情がなくなっていたのだ。

 昔から、明るい性格で、喜怒哀楽が激しいとは言われていた。
 しかし、『無』になっていた。

『不幸が続くと人は泣けないものなのか?』
 と思う程だった。

 仕事も彼氏も、親も失った私。
 『人生のどん底』だった。

 家にある睡眠薬をたくさん飲み、ふらっと家出た。
 そして、川が流れている橋の上を歩いていた時に、乗り越え川に飛び降りた。
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