君は空を抱きしめる

残り時間

私は今日から日記をつけることにした。
新しいノートの表紙に 日記
と書いた。そしてノートを開く

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4月27日
今日、流優に告白された。
でもダメだよね?病気だから。
流優だって迷惑だと思うよね?
だからごめんって言った。
流優の心にも深く、深く突き刺さったのかな?
私が余命宣告された時みたいに...

5月6日
今日は模擬試験があった。
結構いい点数取れたと思う。

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流「聖、来週の花火大会一緒に行こ~ぜ!」

聖「いいよ」

余命宣告から8ヶ月。
それどうりだと残り4ヶ月。

来週は都内で花火大会がある。
それに流優に誘われた。
浴衣あったかな?探してみよ。
家に帰って母に聞くと

母「2階のクローゼットに2枚あったはずよ」

聖「ありがとお母さん」

階段を上って探してみると
あった。
ひとつは赤地に黄色やピンクの花柄のもので
ひとつは白地に紫色や紺色の花柄。
どっちにしよ?

聖「お母さん。どっちがいいと思う?」

母「そ~ね~?」

誇「誇白はね、こっちがいい。」

聖「じゃあこっちにする。ありがと誇白」

私は妹が言った赤地の浴衣を着ることにした。

花火大会当日。
浴衣に着替えて髪をセットする。
髪型は、緩く巻いて高い位置でお団子にした。
少し化粧もして
鏡の前に立つ。
よし!

聖「お母さん行ってくるね」

母「気おつけてね」

聖「はーい」

誇「お姉ちゃんバイバイ!」

聖「バイバイ誇白。帰ったら一緒に遊ぼうね」

誇「うん!」

私は家を出て玄関で待ってると、

流「聖!」

隣の家から流優が出てきた。

聖「やっほ!」

流「めっちゃ可愛い」

聖「もぅ!変態みたい笑」

流「ごめんごめん。でもマジで可愛い」

聖「ありがと」

流「行こ!」

私は流優と二人で歩いて会場まで行った。

流「何食べる?」

聖「わたあめ!」

流「わたあめ、どこにあるかな」

聖「あっ!あった。」

流「行くか。」

わたあめを買って二人で食べながら歩いたり、
ゲームをしたりしてたらあっという間に暗くなってきた。

流「いい所行こうぜ」

聖「いつもの所?」

流優が頷くと私の手を引いて河原に来た。
いつもここで花火を見る。
人が少なくて綺麗に見えるからいいんだよね。

流「なぁ聖。聖はさ何になりたい?」

聖「えっ?私?」
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