現実主義者の恋愛事情・王子を一時預かりします レイと綺麗
「おはようございます」
王子の安全確認をしたからか、
高梨が綺麗を見た。
「朝飯、何か食わせろや」
「ずうずうしい奴」
と言いつつ、
綺麗は炊飯器のふたを開けた。
しゃもじで炊き立てご飯を
2等分する。
冷凍してあった焼きたらこを
核に、おにぎり型にご飯を詰め込む。
残ったご飯は、ふりかけで混ぜご飯にする。
すぐにおにぎりが6個仕上がった。
ラップの上から握って形を整える。
お椀にフリーズドライの味噌汁を入れ、熱湯を注いで出来上がりだ。
「ほいよ。食べな」
お盆の上には、二人分の味噌汁と
2種類のおにぎりが乗っている。
リビングのテーブルに座っていた、高梨の前に置いた。
「桐谷の握り飯はうまいからな。
米がいいしな」
高梨は早速ラップを外して、
かぶりついた。