現実主義者の恋愛事情・王子を一時預かりします レイと綺麗
「キレイさん!!」
王子が満面の笑みを浮かべて、
大きく手を振ってくれている。
カジュアルなジャケットとジーンズ。やっぱり足が長いし・・・
モデルさんと言ってもおかしくない。
道行く人が振り返るので、
綺麗は走って、王子のそばまで行った。
ここから早く移動をしなくては・・・・
並んで歩くのは・・
気まずい感じがする。
「ごめんね。待った?」
「高梨さんが車で送ってくれたので、大丈夫です」
ロータリーを見ると、
高梨の車が止まっている
サングラスの高梨が手を振って、
綺麗に合図をすると、車を発進させた。
「今日は煮込みハンバーグにするけど」
綺麗がそう言うと、
王子はすぐにスマホで検索して
「ひき肉、合いびき?と玉ねぎ、
パン粉、塩、こしょう、ナツメグは重要ですね」
「合いびきって、
豚と牛のブレンドのひき肉でさ」
綺麗が説明しながら、
中学校のグランド脇に沿って歩いて行く。