雪山での一夜から始まるような、始まらないようなお話。
「あっ、む、ぅん……、ん、あんっ!」
私は昨日に引き続き、進藤に貫かれて、揺さぶられていた。
ヤツは遠慮なく私の身体を弄りまくったり、ぶちゅっとキスしてきたり、やりたい放題だ。
ここは旅館の部屋の中。当然、寒くない。なのに、どうしてこんな展開になったんだっけ?
そう考えるけど、なにもかもどうでもよくなるくらい気持ちよくて喘ぐ。
進藤は本当になにをやらせても器用だ。ムカつく。
☆
かまくらでぜんざいを食すという憧れイベントをクリアした。
隣りに進藤がいて窮屈だったけど、ヤツも一緒にかまくらを作ったから、中に入る権利はある。仕方ない。
ぜんざいは最高だった。
かまくらを満喫した後、女将さんが早めにお風呂を用意してくれたから、冷え切った身体を浴場で温めた。
「ふぅ〜、極楽極楽〜」
湯船にもたれると、身体の力が抜けていく。温泉成分が入っているというお湯はとろみがあり、肌に優しい。うっかりすると溶けて流れ出しそうだ。
五、六人でいっぱいになるような湯船だけど、どうやら客は私たちしかいないようで貸し切り。一人なら十分広い。
今頃、男風呂では進藤も同じようにお湯に浸かっているはずだ。
本当ならゆっくり浸かりたいところだけど、猫舌と同じで、熱いお風呂は苦手だ。すぐのぼせてしまう。
残念に思いながら、さっとあがると、浴衣を着て、帯を結ぶ。
「う〜ん、やっぱり縦結びになっちゃうなぁ」
蝶々結びが苦手で、いつも蝶々が縦になる。
(お母さんがいたら、正しいやり方を教えてもらえたのかな?)
考えても仕方がないことをふと思ってしまって、首を振る。
(ま、いっか、ここに気にする相手はいない。お父さんに怒られるわけでもないんだから)
厳格な顔を思い浮かべそうになり、慌てて振り払い、髪の毛を乾かした。
ショートカットだから、すぐ乾く。
私は昨日に引き続き、進藤に貫かれて、揺さぶられていた。
ヤツは遠慮なく私の身体を弄りまくったり、ぶちゅっとキスしてきたり、やりたい放題だ。
ここは旅館の部屋の中。当然、寒くない。なのに、どうしてこんな展開になったんだっけ?
そう考えるけど、なにもかもどうでもよくなるくらい気持ちよくて喘ぐ。
進藤は本当になにをやらせても器用だ。ムカつく。
☆
かまくらでぜんざいを食すという憧れイベントをクリアした。
隣りに進藤がいて窮屈だったけど、ヤツも一緒にかまくらを作ったから、中に入る権利はある。仕方ない。
ぜんざいは最高だった。
かまくらを満喫した後、女将さんが早めにお風呂を用意してくれたから、冷え切った身体を浴場で温めた。
「ふぅ〜、極楽極楽〜」
湯船にもたれると、身体の力が抜けていく。温泉成分が入っているというお湯はとろみがあり、肌に優しい。うっかりすると溶けて流れ出しそうだ。
五、六人でいっぱいになるような湯船だけど、どうやら客は私たちしかいないようで貸し切り。一人なら十分広い。
今頃、男風呂では進藤も同じようにお湯に浸かっているはずだ。
本当ならゆっくり浸かりたいところだけど、猫舌と同じで、熱いお風呂は苦手だ。すぐのぼせてしまう。
残念に思いながら、さっとあがると、浴衣を着て、帯を結ぶ。
「う〜ん、やっぱり縦結びになっちゃうなぁ」
蝶々結びが苦手で、いつも蝶々が縦になる。
(お母さんがいたら、正しいやり方を教えてもらえたのかな?)
考えても仕方がないことをふと思ってしまって、首を振る。
(ま、いっか、ここに気にする相手はいない。お父さんに怒られるわけでもないんだから)
厳格な顔を思い浮かべそうになり、慌てて振り払い、髪の毛を乾かした。
ショートカットだから、すぐ乾く。